東野圭吾 ちゃれんじ?

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感想

東野圭吾二十三作目。今回はエッセイと言うことであらすじ省略。エッセイなんて書いてたんだねぇ。
本書のキモは作者の新たな趣味「スノーボード」に焦点が当てられています。兎に角売れっ子作家と言うことで年間数冊の本を出す作者ですし、更には連載や書き下ろしと多忙極まること想像に易いのにも関わらず、はまりだしたら止まらないとばかりに暇を見つけては雪上を滑降するわけです。そのはしゃぎっぷりはノワール調の作品をかなり書いているということを知っているとちょっと想像が難しいかも。意外な側面を覗いたということで得難いですな。
そしてあまり表に出てこない作者の状況も浮かび上がってきました。今は独り身とのことですが、奥さんに逃げられた過去を持っていたとは・・・。古参のファンなんかでは基本なのかもしれませんけどこれ以外でそういう情報を得ることは難しいんじゃないかなぁ。
あと近況報告の所にピョンピョン有名所の人名が飛び出してきます。やっぱり売れっ子だけあって顔が広いんですなぁ。ミステリー界隈の人物ばかりなのがご愛敬。文壇バーとか銀座で豪遊ってのもなんんか浮世離れしてるし片鱗は覗けるかもしれません。
作者の本を追いかけている人は是非。読んで損はないでしょう。おまけとして小説もいくつかついてますしね。
しっかしいつ仕事しているのやら。これぐらいのバイタリティがなきゃ一線の作家なんてやってられないんだろうなぁ。

参考リンク

ちゃれんじ?
ちゃれんじ?
posted with amazlet on 06.05.02
東野 圭吾
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