ドラム・ライン

主人公のデヴォン・マイルズ(ニック・キャノン)は音楽奨学生としてスカウトされアトランタにあるA&T大学に入学する。ニューヨークにいた頃から抜群の才能を持っていたデヴォンは誰も特別扱いをしないという軍隊式の歓迎を受け、下積みを積みながら頑張るが、レギュラーの座を占めているショーンからは要注意人物と見なされてしまう。ようやく掴んだレギュラーだったが目立ちたがり屋で負けん気が強いトラブルメーカーのキャラクターからデヴォンは大失態をおこす。おまけに楽譜も読めないという事実をショーンにばらされて部をクビになってしまう。それでも彼にはバンドからは離れられない。「バンドと音楽は一つ」それをデヴォンは自分なりに学んでいく。
ま、こんな所だけど気になって気になってしょうがないことが一つ。ニック・キャノンがどう見ても山崎裕太にしか見えませんw。
それにしても白人映画と黒人映画みたいな壁を感じますねぇ。見えない天井はやはり実在するのかな。最近はチカーノが増えてきてるらしいけど、チカーノできちんと教育を受けられるのは稀だからしょうがないか。
ま、健全お健康青春映画ですわな。あれだけのことをしておいて「ちょっとハメを外しただけ」とかいう台詞はアレだったけれど基本的には悪くない。友情、団結、心を一つに、勝利を勝ち取れ!ってまんまスポーツ系のノリです。そういうのが好きな人は結構いけるかと。
問題は観た時間帯が悪いから音大きくできなくて臨場感を楽しめなかった部分かな。音を楽しむってのがかなり比重占めてるから残念。ほんとは映画館で観たかったんだけどね。ヘッドホンでは限界もあるしなぁ・・・。
マーチングバンドって日本ではなじみがないけどNFLなんかではハーフタイムショーの一環としてやられてるみたい。でもチアがメインなのかも。
黒人的な悪さみたいな部分は特にないんでそれを求めている人はお門違いかな。
パーカッションのドラムラインだけをクローズアップした面が強いので一つのバンドして見ることを重視している人は恐らく肩すかしを食うでしょう。悪くないんだけど、そこまでよくないかなぁ。ちょっと中途半端な気がしますね。出来すぎハリウッド映画の典型例みたいです。恋愛に現在熱中していることにサクセス!っていう人生謳歌ぶりは大袈裟ですからねぇ。でもこれ実話をベースにしているはずなんで現実はフィクションより奇なりってことなのかもしれません。
流石にドラマーの才能の違いとかわからんからなぁ。どれだけ正確に早く叩けるのかってことだろうけど、有る程度以上はバンドでやるものだからソロでやっても仕方ないような。
あと全編出来になったんだけど、帽子を停めておく顎ヒモを口にくわえているのってアレは意味あるのだろうか?唾付きそうで汚い気がするんだけど・・・。