交響詩篇エウレカセブン 48話 バレエ・メカニック

前回のデューイの「ぽちっとな」から始まる。オラトリオNo.8は正常稼働で何のこと無しにスカブに穴が穿たれる。コア破壊・・・ということなのかと思ったけれど、実際にはコアの位置を特定するためにスカブの内部に入ってビーコンを打ち、その後にもう一度オラトリオNo.8を使用するということらしい。
オープニングからアネモネのモノローグが入っている。内容は実にまともで今までのキャラクターと同一人物とは思えないほど地に足が着いた希望に満ちている。とはいえ希望は希望として諦めているので内容は実に自虐的。具体的には今度生まれ変わったら、もしも生きて帰れたら、そんな内容。
アネモネの乗るジ・エンドはオラトリオNo.8が穿った穴を通ってコアのある地表へ向かう。それを確認した月光号とイズモ艦はそれを追うことにする。ホランドは303で、ドミニクは高速艇で追おうとする。ホランドが行くはずだったが結局ドミニクが行くことに。「アネモネに、愛する人に会いたい」とかなんとか非常に恥ずかしい台詞を吐いておられました。ロマンチストやねぇ。
ま、それはそれとして、スカブは穴の自己修復をし始めるわけです。
ホランドはドミニクを援護しつつ、敵艦隊から無数に吐き出されるKLFに対処するが・・・ドミニクの乗った高速艇の反応がロスト。ドミニクは死んだものとして扱われることに。
「徒労」月光号とイズモ艦に残されたのはそんな言葉だった。

一方ほんわかしている地球のレントン達の元へアネモネの乗ったジ・エンドがやってくる。
ニルヴァーシュとジ・エンドが相対すると戦闘になるのはお約束。板野サーカスとまるでシュプールを描いたかのようなやりとりをした後、エウレカレントンのラブラブパワー(恥)でアミタドライブを起動。アネモネの独白が聞こえるようになる。後悔しているアネモネ、彼女はただドミニクさえいれば良かった。でもここには居ない。もはや捨て石のぐらいの価値しかない自分。それでも生まれ変わったら・・・そういわずには居れないアネモネ。疲れ果てた彼女にも確かに聞こえたのは求めている存在、ドミニクの声だった。高速艇は潰されたけれど、ドミニク自身は生きていた。ガリバー共々自由落下してたけどw。
アネモネもドミニク目指して自由落下&ジ・エンドの外装がシルバーに変色。ビームス夫妻編の後に自由落下(スパイラルマタイ)しながら手を繋ぎ合ったエウレカレントンをなぞるかのような演出。
いやぁ、うるっと来たよ*1。でもこれは声優の力だね。演技力が卓抜しているからこそ響いたんだと思う。とはいえ、憑き物の落ちた顔を演出するあたりも憎いね。普通の顔をしていればアネモネエウレカ瓜二つだって事が解ったし。ま、アネモネのサブを作り出そうとしていたデューイの私設機関の実験体もエウレカそのまんまだったから確かめるべき事ではないけどね。ただ・・・アネモネが独特の表情を失ってしまったのはちょっと残念。(この回を見た事で今年の夏コミの大本命はエウレカセブンだろうなぁと確信。)*2
それにしてもアネモネ組の方がやりとりが大人だね。「好きだ」じゃなくて「際してる」、LikeとLoveの違いは言葉だけってことだけどこう使われると佳い意味で差別化が図られてますな。
どうやらアネモネ組はこの回で打ち止めっぽくするみたい。何故ならば、ジ・エンドは結局マーカー打っちゃったし、コアに刺さったマーカーめがけてデューイは再びぽちっとな。ビーム最大出力だったからオラトリオNO.8も自壊。どうやらビームの効用はコーラリアン・スカブの組成物質を消し去る作用がある模様。せっかく外装の色が変わったジ・エンドだったけどアネモネとドミニクを守るための盾となって中身が消失。
次回一時間の枠で最終決戦っと。
ちなみにビームに直射ではないにしろ影響を被ったニルヴァーシュも多少溶けてます。うーん次回がちょっと心配。

*1:でも個人的には二元的に明暗を分けてみても良かったのではないかとも思う。ドミニクを発見し「駄目!」と叫びながらビーコンミサイルを撃つ時の余波でドミニクを見失い、アネモネが壊れる様も――また一興ではないのか?これには答えはないかな。

*2:重箱隅だけど、エウレカ組と同じく好きになる衝動が描かれていないのが難点かな。まぁ、一応独りぼっちということと、助けを求めるという部分ではエウレカよりはマシだけどね