(原案)蝶野正洋(作画)石渡治 白兵武者 (1)〜(12)

ASIN:4091510469
ASIN:4091530419

白兵武者 12 (12)
白兵武者 12 (12)
posted with amazlet on 06.03.14
蝶野 正洋 石渡 治
小学館 (2006/02/03)

白兵武者 1 (1)
白兵武者 1 (1)
posted with amazlet on 06.03.14
蝶野 正洋 石渡 治
小学館 (2003/05/02)
売り上げランキング: 157,322

あーあ、石渡治もやっちゃったなぁ。アホすぎるわ、これ。ある意味で初期作品のB・B並みにアホ。これを受け入れるにはプヲタ、それも新日サイドの人間じゃないと駄目だね。もうグダグダになってる新日を考えるとやばすぎるわ。
それにしてもプロレスラーが出てくるわ出てくるわ・・・。りきどう(当て字をつける気力もわかない)とかいう格闘術がどうこうとか、人一人で城を落とすとかさ、フォース的なもうひとつの黒と白のりきどう(再び当て字せず)がどうのこうのとか、プロレスラー最強伝説的ではある物の主人公が蝶野じゃあ力不足も甚だしい。てか何で今更闘魂三銃士が主人公にとられているのかがわからん。
それに暗黒面とか言い出しているところとか、異能のりきどうに関しては明らかにStar Warsの影響を受けすぎ。蝶野だからってオーラが黒い蝶の翅だとか云うところとか笑いを狙っているとしか思えないよ。
反面ドロドロした恋慕の屈折模様とかに関しては熟練の技が光っているだけに素材料理の方向性を間違えたとしか思えないわ。
キャラクター原形とそのキャラクターがプロレス技を使わない別の格闘技物であるならば確実に読者を釘付けに出来ただろうに勿体ないこと夥しい。
これ連載中に橋本死んでるんだよなぁ・・・。
ストーリーとしては鬼と呼ばれるプロレス使い達が居て、人を殺すための技を使いながら手加減をして専守防衛型の世直しをしていたと。主人公の蝶野は父親を知らず、母親は旅半ばにして飢え死に、拾われた家で普通に暮らしていたが戦に巻き込まれ育ての親二人は死去。そこに立合った坂口によって再び引き取られ、禅寺のプロレス道場で腕を磨く。彼はそこを故郷と定め、故郷を守るために鬼となろうとする・・・みたいな話。
あとはそうだなぁ、女キャラクターの絵柄バリエーションがワンパターンしかないからみんな同じ顔に見えちゃうのは仕方ないけど、努力が欲しい気がした。髪型、服装で見分けをつけてあとは顔がハンコってのはちょっといただけないわなぁ。
この作品で光のはただただ女の情の恐ろしさ、それをもっと真摯に描くことで本領を発揮してくれれば良かったんだけど、ストーリー的に無理くりねじ曲げるような真似をして終盤帳尻合せを行ったのはいただけない。
仕事は選んだ方が佳いよ、ほんと。