広江礼威 翡翠峡奇譚(1)〜(2)

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翡翠峡奇譚 1 (1)
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読んだのは上にある最近復刻した物ではなくてコミックコンプの方の奴でした。いやまぁ、流石に十年以上昔の物と言うことで見る影もないのは致し方のないところ。初期作品だからむべなるかなって感じですが、どことなく平野耕太そして伊藤明弘に絵柄は似ています。当時のスタンダードというよりはむしろヲタ方向へ革新的な絵柄だっただけにコミックコンプ誌の廃刊が悔やまれます。
でも、南米のアステカの風俗衣装なんかは流石に異文化過ぎて受け入れがたいですねぇ。似たような風俗衣装をさせているのに絵柄でカバーしているゆうくりっどの『ビーストマスター』と違ってあまりに土俗臭いというか・・・過剰露出以外になんかこう来るものがないんですよね。憧憬とか神秘的な感慨とかわかないもんだから微妙。そういえば時空転抄ナスカにも似たような感慨しかわかなかったような。
一言でいうと物足りないに尽きちゃうんですよねぇ。キャラクターに魅力なくて死に体、加えて分かりやすすぎる冒険物語、魔術の交錯する世界観ってのは中々面白いことは面白いんですけど流石に隔世の感があります。
しっかし、劇中みんな何語で喋っているのやら・・・。
再刊版の方はキャラクターリファインしたイラストとか載ってるんだろうか。ちいとばっかし気になる。
広江礼威という作家が書いたという所を除いてしまったら意味はない漫画だね。
追記:ストーリーとしては人間の体に宿っているククルカン(ケツアコアトル)が封印を解かれてしまう。日本軍部やナチスドイツがその呪術的能力を戦力として使おうと考えていたが為に狙われることとなる。日本人の主人公脇坂伊織は考古学発掘団として南アメリカでそれに関して命を狙われて、偶然にもククルカンを蘇らせてしまったことによって尻ぬぐいをしようと一眼となってナチスと闘う・・・みたいな話。巻き込まれ型且つ女神召喚物ですわ。