イン・ザ・プール
原作を先に読んでいるからどうしても先入観がある。故に先入観無しに観た人に比べると楽しめなかったかなぁ。
やっぱり最初のインパクトが薄くなってるような気がする。主役の伊良部を演じる松尾スズキは役者としては好きなんだけど配役が悪いわな。太ってて不気味な感じということで伊集院にでもやらせれば良かったのに。愛車もフェラーリから変更されてるしねぇ。まゆみちゃんはなんかアフリカンな感じの血が入ってますな。もっとこう・・・セクシーな露出狂っぽいところを強調して貰いたかったけど露骨にする気には気が引けたんだろうか。惜しいなぁ。
あと注射ネタが一回こっきりって所はやっぱり繰り返させるのがきにいらなかったんだろうかな。
元々短編だから複数の話を混在化させなきゃいけないのはわかるけど表題作については随分変節してるなぁ。受診すらしてないってのはどうなんだろ。一応接点を演出してるけど無理があるわ。
神経症の患者を演じる市川実和子は・・・演技はそこまで酷くないけど正直好きになれない。
うーん、全体見渡しても演者のレベルは高い。松尾スズキは方向性間違って自分の独自解釈作っちゃってるけどね。でも笑いを演出しようとするあまりに役者の選定が偏ってるかと。ふせえりとかきたろうとか出してこられちゃうともうね・・・。島田久作と森本レオもなんか狙ってる感じがして嫌。
こう言っちゃなんだけど、原作の方が面白い。本を読むのが嫌な人は仕方ないけど、原作読んじゃったら観ない方が佳いかと。
