TBSドラマ白夜行 その一を観る

えーっととりあえずまだ原作を読んでない人に警告。
ドラマと原作は完全に別物です!
それをまず忘れないように。一話を見る限りドラマチックな話の作りにしてあったけれど、原作はもっと淡々と話が続いていきます。原作との相違の一番大きな所は主人公の二人である桐原亮司と唐沢雪穂の二人にどんな関係があったのかは匂わすけれど一切描写されない部分でしょう。幼少期にどのようなことがあったのか、その後歳を重ねる二人に何が続いていくのか、それらは主人公二人以外の人間の視点によって語られる話なので、読者には主人公が何をして何をしなかったのかすら推測の域を出ません。
私はこのスタイルにどうしても馴染めなかったので原作が面白いとは思いませんでした。とはいえ、ドラマの方はドラマの方でやりすぎ感が強いですけど・・・。まぁ、兎も角原作に興味が湧いて読んでみても後悔するかもしれません。叙述が主人公二人以外というのは案外すっごく感情移入しにくいですから。でも一方で大傑作だと褒める人もいるので両極端な話であるのは確かかと。
あと、原作との相違点では年代がありますね。高校生の時の話とかは80年代のはずだから現代に合わせるように無理矢理話を作り替えてくる可能性が大ですね。ファミコンをコピーして海賊版を販売する話は一体どうなるんだろ。OSの海賊版販売なんかじゃどう考えてもしまらないしなぁ・・・。
主人公役をする二人とそして脚本家の森下佳子はTV版「世界の中心で、愛をさけぶ」のメンツですね。