ゾンビ屋れい子(1〜11)

勧められて読んでみた。なんだこの女性向けとは思えないほどのリアル描写はw。"(笑いのある氏賀Y太+ゾンビスタンドな荒木飛呂彦)/2+少女漫画要素=ゾンビ屋れい子"って事かな。これが中学生ぐらいの女子をターゲットにしたホラー漫画として売られていることに一抹の不安を覚えずにはいられない。これでもかと斬りまくられるキャラクター、そして一巻にして主人公の死。えー死ぬのかYOとか思っても次巻ではきちんと復活。ま、多分連載が伸びたんだろうね。
ストーリーは死んだ人間をゾンビを生き返らせることが出来る少女れい子の冒険譚と言ったらいいだろうか。二巻以降は何故かゾンビをスタンドとして操る感じの話になっていて、JOJO第三部を彷彿とさせる。てーか、様々な場面をインスパイアしてますな。ネタ元が脳内をちらちら瞬いてうざいぐらい。少女向けの漫画であったのが知名度を低いまま押しとどめ、JOJO好きな諸氏からの攻撃が来なくしてくれたと。たまたまとはいえ僥倖ですな。とはいえ、純粋に面白いですよ、グロテスクですが。
ラストまで読むとわかるんですが、1巻はあくまで普通だったのに3巻ぐらいからホラー漫画の常套表現を多用するようになります。何故か知らないが目が極端に横に長くなり、まつげの量が異常なほど沢山描かれたり、極端に瞳孔が小さくなったり・・・。時代錯誤ですなぁ。
ま、それはそれとしても作者の画力はヤバイ。デッサン狂い過ぎw。同じ話の中でどんだけ同じ顔のはずの人物がくずれているか・・・。五巻で登場する雨月竹露っていうキャラクターはラストまで出てくるけど、初めは普通の等身なのに段々と等身が下がっていったり・・・、二巻で登場するジャスミン・メンドーサに至ってはラストは男より男らしい筋肉ムキムキの体型にw。初めは普通のキャラだったのになぁ。まぁ、これはこれとしても、作者は少女向けのホラー雑誌という事を無視した暴挙を度々やっている。てか、男性向きじゃないんだから女性の挑発的ポーズの扉絵は要らないと思うんだが。あと、無駄に女キャラが巨乳過ぎる。素でギャグを体現してくれるその心意気には敬服。
なお、七巻の裏表紙は詐欺だと思う。てか、作者が描いてないだろ・・・、このデッサンの整い方はアシが描いたんじゃないか?

ゾンビ屋れい子 9 (9)
ゾンビ屋れい子 9 (9)
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三家本 礼
ぶんか社 (2003/04/17)
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5 素晴らしい
4 カーミラ編スタート!!

あー、連載していた雑誌は休刊だか廃刊だかになってます。なお、作者は男性ね。