レモンクラブという名を知っているか?

コアな内容と不快感を感じる人が居るだろうと思うので、そう感じる人は上の最新の日記からトップへ抜けてくださいな。
































































































































ま、題の通りなんですが、皆さん『レモンクラブ』という雑誌を知ってますか?私は随分この雑誌から離れて久しいので現在の情報はググって出る通り一遍の情報しか手持ちでありませんが、かつて固定読者の一人でした。何故この雑誌なのか?といわれると中々難しい質問なので答える言葉は特に見出せません。しかし、この本を購読していた当時はエロという要素にsm的な変態的な要素を用いている雑誌そのものが少数派だったと考えられます。主流派というとやはり絵の上手いペンギンクラブやヤングHIP、コミックパピポやオレンジクラブの方だったのではないでしょうかね。なお、この話は大体今から十年ちょっと前の話になります。
当時はおおっぴらにこの様な物を買える歳ではなかったため、本来は実写の方がいいに決まっているんですが、そっちは値段的な問題とよりどぎつい内容だったため、スルーしてました。それでターゲットはエロ漫画という方向に行ったわけです。あくまで漫画という実写ではないファンタジーの中で繰り広げられることなので嗜好はやがて先鋭化することになりました。
皆さんエロへの目覚めの原体験を持っていると思いますが、私の場合は実に極端な物から始まりました。初めて見た裏ビデオは何故か拘束物、ビニ本も何故か緊縛物、そしてエロ小説もSM物だったわけです。それらは全部偶然だったんですが、雀百までの例えよろしく深く胸に刻まれる事となったわけです。
翻ってレモンクラブですが、何故かSM方向に当時突っ走ってました。今もすぐに名前が出てくるあたりでは

あたりでしょうか。一応番外で個人的思い入れからぺがさす先生の事も付記しておきます。ま、レモンクラブだとSM傾向があると書きましたが、紙面全部の中で大体一つぐらいだったんじゃないですかね。今思うと比率的には大したこと無いわけですが、当時はそれを貪るように読んでいたわけです。抜きどころを発見すると猿のように・・・まぁ言わずもがなの方が佳いですか。とはいえ、この雑誌の完成度は実際大した物ではなかったわけです。絵的にもストーリー的にもサスペンス性とかが有ったわけでもないし、けっして巧い物でもなかった。なにより、時代からすると随分とくすんだ印象を受ける漫画が多かったのです。当時ですら古くさく感じるようなそんな絵柄で黙々と毎月漫画を書いている、職業作家的なエロ漫画雑誌でした。全体的にはそう、80年代テイストのまま時代から取り残されたような感じですかね。ちなみに信じられないことなのかも知れませんが、阿修羅屋という中堅サークルを率いているくしだあしゅら氏のデビューは本誌でした。現在の絵柄は繊細さを兼ね備えた細い線を書けるようですが、当時はどんだけ太いペン使ってるんだ?と思えるぐらいぶっとい線を書く作家でした。
この雑誌は一つの特色があります。多分他の雑誌には存在しないでしょう。それはコラムというかなんというか謎な漫画以外の後付付近のページですか。特異な編集者が居るのですよ。この雑誌は塩山芳明という人が切り盛りしてるんですが、その大体の雑誌では読者コーナーとか宣伝にまわっている部分に「これは雑誌に載せて佳いのか?」と思えるぐらいの糞汚い金釘流の文を載せているのです。具体的には慢性的に機嫌の悪い虎みたいな文章で始終怒ってるということを記述してるんです。しかも雑誌の内容とはほとんど全く関係ない方向へ。詳細を知りたい人は本人のサイト(ここ)へ行ってみるのが一番でしょう。ただ、文章はまんまですが、手書きじゃないんでテイストは随分落ちますがね。それでもにじみ出る怒気とぬかるみのような疲れ、埃っぽい雰囲気は感じることが出来ると思います。
その他にもコラムは杉作J太郎だったりなんともサブカルな匂いのする変な雑誌だったりもしました。
上記のサイトを見てて思い出しましたが、先ほど上で書いた以外にもこんなメンツが居ましたね。

まぁ、Mateが基本の作家も混じってますがご愛敬ということで。
こうやってみてみるとDONKEY氏と伊集院808氏ぐらいじゃないですか、当時細い線をメインで使っていたのって。他は大体ぶっとい線で頑張ってましたわ。とりあえず今日は触りだけ。