小野不由美 華胥の幽夢 十二国記

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あらすじ

  • 冬栄(とうえい)

泰麒が漣国へ使者に立つ話。『黄昏の岸 暁の天』ちょっと前の話。

  • 乗月(じょうげつ)

祥瓊が追われた国、芳国で大逆を働いた男、恵州州侯の苦悩。
慶国景王からの親書。

  • 書簡(しょかん)

シロヤギさんからお手紙着いた、クロヤギさんたら読まずに食べた(ぇ
慶国景王から雁国で大学に通う楽俊に変わった手紙。
勿論楽俊から陽子にも返信有り

  • 華胥(かしょ)

華胥とは枕許に置いておくと望みの夢が見れる宝物の事。
才国采王砥尚(ししょう)は華胥の夢に何を見たか。

  • 帰山(きざん)

風漢(雁国国王尚隆)と利広(奏南国王太子)が傾きつつある国について一席ぶつ。

感想

陰に籠もることの比較的少ない短編集ですな。ま、これで十二国記は終了です。作者に書く気がない限りこれで打ち止め。
にしても無駄漢字読み創作が激しい。あまりにも人名と国名、そして本の題名を打つのが鬱陶しかったから辞書導入したけど作中の漢字の読みまで入れなくて佳いのに・・・。激しく変換しにくくなってしもうた。
しかしまぁ、小野不由美は驚きの少ない作家ですなぁ。様式美追求なのかもしれない。短編集は十二国のそれぞれを描写するので楽しいことは楽しいけれど、取り立てて惹かれるとかそういうことはこの本からはもう無いなぁ。十二国で特別印象に残る様な場面とかないし・・・。ま、泰麒については続きは読みたいけどね。惰性ってこういうのを言うんだろうねぇ。
十二国一般で言えるのは無駄に説教くさいとかかな。教訓累積というか。もはやおなかいっぱい。そもそも感想文に出来るレベルの感慨がもう無いよ。
ふと思ったけどなんか小野不由美好きな人はタニス・リー好きそう。
50点。
あ、別に文章が下手とか読むのが大変とかでの点数じゃないんですよ。ただ、もはや興味の範疇を出てしまったので、可もなく不可もなくって事ね。長編ならまだ点付けられるけど、短編集だとなぁ。どれもドングリの背比べだし。そこまで優れているものはないもの、仕方ないわな。

参考リンク

華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記
小野 不由美 山田 章博
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華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記
小野 不由美
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