原発について

軽水炉

燃料にウラン235を用いる。ウラン235は自然に存在するウランの中ではわずか0.7%しかなく、ウラン235以外の99.3%はウラン238という物だ。
ウラン235がこのまま燃やされつづければ75年ほどで枯渇する計算らしい。
世界の原発の殆どがこの方式。
燃料は水の中に浸されており、核分裂時に燃料感を飛び交う中性子の速度を減速させる為に水が必要。

高速増殖炉

燃料にプルトニウム239またはプルトニウム241を用いる。ちなみにプルトニウム239は自然界には存在しない。どうやって作るかというと、ウラン238中性子を吸収させて作る。
高速増殖炉プルトニウム239は軽水炉と違って水ではなく、液体ナトリウムが満たされている。軽水炉との違いは燃料を燃やすだけではなく、同時に燃料を得るという工程にある。
プルトニウム239を核分裂させる時にでる中性子はナトリウムでは殆ど減速しない。高速の意味はここから来ている。
プルトニウム239を炉の中に並べた時に、ウラン238を並べて置く。プルトニウムが核反応を起こした時に出る中性子ウラン238プルトニウム239に変質するというわけだ。増殖の意味はここから来ている。

高速増殖炉トリビア

高速増殖炉は現在日本だけで実験されているが、他の国の場合単にそれぞれ別の理由から中止したに過ぎない。危険だからということではないらしい。プルトニウム239は核兵器の原材料だから核拡散を望ましく思っていないアメリカはその可能性を秘めた高速増殖炉の開発中止をしたのだし、イギリスは近くに北海油田が見つかったので原子力に頼らなくてもよくなった。ドイツとロシアはそれぞれ政治的な事情からだし、フランスは増殖を止めただけで施設を再び動かさないとは断言していない。

事故など

2004年8月9日美浜原発3号機二次冷却系の復水配管(第4低圧給水加熱器〜脱気器間)から蒸気漏れ。
2003年5月17日美浜原発2号機の高圧給水加熱器の伝熱管に2ヶ所の穴が開いた。
1999年9月30日 東海村JCO核燃料加工施設臨界事故
1995年12月8日高速増殖炉もんじゅ」ナトリウム漏洩事故
1991年2月9日 2号機の蒸気発生器の伝熱管が壊れ、非常用炉心冷却装置が作動。微量の放射線物質が外部に漏れた。
参考リンク:ウィキペデア原子力事故
ウィキペディア原子力発電所