茅田砂胡 天使達の華劇 暁の天使達【外伝2】

あらすじ

完全な学園モノやるためのサイドストーリー短編集

一般市民のすすめ

ヴァンツァーがホモ親父の牙にかかりそうになるお話

常識の問題

リィが寮長のハンスのアクションロッドの腕を上げてあげるお話

ヴァレンタイン卿の災難

リィとシェラが学園祭で女装する話&リィが昔の女ディキシーと再会する話

趣味の時間

シェラが丹精こめて服を作る話

感想

クラッシュ・ブレイズやるためにきちんと閉めとするべく作られた短編集ですな。完全にサイドストーリーとなっているのでたまに暇を見つけて書きつづけるタイプの仕事にしてもいいんじゃないかな。結局ヴァンツァーについては話のメインに一度据えられたものの、他の話はリィとシェラとルウがメインのままなので、レティシアとか怪獣夫婦の孫とか消化出来てない部分があるわけで。そこら辺を消化するために不定期に買いても問題ないかと。まぁ、問題は作者が書くことがあるか?って所だとは思うが。やり始めるとそっちが本編っぽくなってしまう可能性も否定出来ないので、目の前のクラッシュ・ブレイズを消化していく事には否も応もないが。
一応内部では時間経過が語られているものの、緩やかだからなぁ。学校卒業後のリィとかシェラには非常に興味そそられるものの、一体いつになる事やら。
クラッシュ・ブレイズでは怪獣夫婦がメインで暁の天使達のキャラはサブの要素で遊軍扱いだからそこら辺で短編要素をクリアしていくんだろうけど、そうすると時間経過は唐突に飛ぶ可能性も否定出来ないな。怪獣夫婦には時間経過はあんまり関係ないから、若年層の天使組みは適宜に描写されるんだろうけど、ちょっとさびしい限り。まぁ、怪獣夫婦好きだからいいけど。

本編と関係のない所感はこのくらいにして・・・

表紙にまずワロス
金髪縦ロールでメイド服って狙いすぎですからw
今風でありながら少女漫画っぽい挿絵は合ってますな。買う人によっては気恥ずかしさを覚える感じでは在りますが。そういえば昔角川スニーカーの妖魔夜行シリーズの表紙を同級の女子に見られて
「エロイ」だの「ロリ野郎」だの「そういうのが趣味なの?」と散々に言われた事を思い出したり。いやまぁ、かなたの裸&バックピンクだったのが全ての原因ですがw
まぁ、表紙については内容とマッチしてるのでいいですな。まぁ、読む前はよもやリィが女装するとは思わなかったけど、あとがきで「趣味に走った世界」とか書かれてるあたりまぁ、ホモ親父が出てきたりとかはある意味予定調和なんだろうなぁとか思ったわけで。「趣味の時間」で再びってあたりも趣味丸出しなんだろうな。まぁ、もう一度デルフィニア物書くわけにはいかないし、仕方はないわな。流石にあれを引っ張るとなると明らかに厳しいし。書いて欲しいのは確かだけど、焼き直し感は否めないだろうし。
まぁ、リィの話が読みたい人は買って損なし。ヴァンツァーやらレティシアあたりを期待してる人には残念と言った所か。
茅田節は健在。70点
ストーリは消化するものだけだからね。
なおクラッシュ・ブレイズジャスミンがリィにアクション・ロッドで闘うというのはここが出典。

うーむ感想というか雑感になってしまった。

参考リンク

天使たちの華劇―暁の天使たち 外伝〈2〉
茅田 砂胡
中央公論新社 (2004/07/25)ISBN:4125008604
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