2006年本屋大賞決定

リリー・フランキーの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』が獲ったとのこと。
また伊坂が落ちたそうですw。やっぱり二つに割れたのが問題だったのかなと。
順位は以下の通り

2位 奥田英朗『サウスバウンド』
3位 伊坂幸太郎『死神の精度』
4位 東野圭吾容疑者Xの献身
5位 重松清その日のまえに
6位 島本理生ナラタージュ
7位 町田康『告白』
8位 古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
9位 桂望実『県庁の星』
10位 西加奈子『さくら』
11位 伊坂幸太郎『魔王』

『東京タワー』はダントツだったみたいですねぇ。しかし『容疑者Xの献身』が4位とは言え上位にランクしているのが腑に落ちない。「賞貰えないから売りがないので売れない。でも面白いから売りたい!ならばこの賞をあげよう」(うろ覚え)*1というのが本屋大賞の理念じゃなかったっけ?一位二位がまぁわからなくもないからいいけど。『容疑者Xの献身』の票が割れてたらわからなかったかも。
重ねてあれだけど、『東京タワー』って相当売れてたんじゃなかったっけ?発売一ヶ月で十万部、今年の頭1月24日付けの共同通信のニュースによると百万部売れてるというソースが出てきました(ここ)。更にはフジテレビの映像化企画を告知する3月16日付けの記事によると百二十万部売れてるそうな(ここ)。
第三回にして理念は忘れ去られたんでしょうかw。これを更に「泣ける小説」として売ろうとするのは質が悪いなぁ、と思いました。
単純計算で印税一割換算にすると¥150×120万=¥1億8000万也と。印税さっ引かれるにしても1億は堅いか。更に映像化のロイヤリティに全国で行われる本屋大賞受賞のポップなんかで倍は稼げそうだねぇ。

*1:「売り場からベストセラーを作ろう」らしいから似たようなもんか。