2006年2月に読んだ小説

前回と同じく日付順並べ
古処誠二 少年たちの密室
殊能将之 子どもの王様
横山秀夫 クライマーズ・ハイ
J・D・サリンジャー ライ麦畑でつかまえて
岡嶋二人 99%の誘拐
大石英司 神はサイコロを振らない
西澤保彦 麦酒の家の冒険
浦賀和宏 記憶の果て
森博嗣 夏のレプリカ
森見登美彦 太陽の塔
古川日出男 アラビアの夜の種族
古泉迦十 火蛾
西村健 ビンゴ
山本文緒 きっと君は泣く
西澤保彦 解体諸因
西澤保彦 幻惑密室
エラリー・クイーン Yの悲劇
芥川龍之介 河童・或阿呆の一生
貴志祐介 十三番目の人格(ペルソナ) −ISOLA−
三島由紀夫 仮面の告白
森山赳志 黙過の代償
秦建日子 推理小説
奥田英朗 ララピポ
戸梶圭太 溺れる魚
柳田邦男 犠牲(サクリファイス) わが息子・脳死の11日
奥田英朗 空中ブランコ
西澤保彦 なつこ、孤島に囚われ。
ということで、2月に読んだ本は27作で27冊でした。分冊物が無かったので作品数=冊数と一致してます。2月は手持ちの在庫が一時尽きたので書庫から古典を見繕って読んだので普段より古典に手を出しました。結果は散々だったわけですが、そのかわり実り多い読書が出来た部分もあります。この月は良作が多かったですね。まず筆頭が森見登美彦の『太陽の塔』ですな。この本は女性には駄目かもしれないけれど広く読まれて欲しい本です。作者の森見さんには売れて欲しいなぁ。
次点は古処誠二の『少年たちの密室』(改題して文庫判は『フラグメント』)と浦賀和宏の『記憶の果て』と戸梶圭太の『溺れる魚』かな。この三つも面白いので好きなんですが、それぞれアクが強いので好みが別れるかも。浦賀さんと戸梶さんは発表作全部追うことにしました。
あとは横山秀夫の『クライマーズ・ハイ』、岡嶋二人の『99%の誘拐』、大石英司の『神はサイコロを振らない』、貴志祐介の『十三番目の人格(ペルソナ) −ISOLA−』あたりもよかった。貴志さんについてはやはりホラー畑の方が生き生きしているかもしれませんね。『黒い家』等も面白そうなので近日中に手を付けたいところです。岡嶋二人については手を付け始めると芋づるで大量の作品を読むことになりそうなので少し躊躇してます。流石に長い間活動していると作品数も増えますし致し方ないかなぁ。唯一大石さんはもう多分縁がありませんね。一般向けの作品その物が少ない作家さんですし、仮想戦記が主戦場とあっては食指も伸びませんし。なお、横山さんについても二の足を踏みますね。地雷とまでは言わないまでも肩すかしが二度続いてますから帰着点がきっちりこっちの感性と合わないと多分無理っぽいです。読ませる人なのと加齢臭のするキャラクターを描かせると結構好きなんですけどね。
この月に読んだ奥田さんの作品と西澤さんの作品両方が合わなかったのがちょっと残念。